へーつぁんの自由研究日記

「大人だって知らないことだらけ。興味のあることをきちんと調べたい。」

5年間社会人をしたので,就職活動について振り返ってみた

社会人になり,早くも6年目である。自分の仕事には責任感と充実感を感じている。今の職場に巡り合えてよかったと思っている。

 

今日は,社会人としての経験を踏まえ,ふと,もし自分が今採用担当だったら,絶対に自分は採用しないだろうなと思ったので,その雑感をだらだらと書きたい。

5年前の自分を振り返る

5年前,自分は,自分自身の市場価値はそれなりに高いと思っていた。西日本の最高学府を卒業し,その後,とある方向へ進み,そこでの試験でも上位2%以内にいた。別に使うつもりもなかった英語も,就活のために2か月くらい適当に勉強し,TOEICは860点以上あった(今でこそまったく自慢できる数字ではないと分かってはいるが。)。

ところが,その後,すべての面接で落ちた。ESは全部通る。でも,二次面接にすら呼ばれない。結局,幸運にも,今の職場に拾ってもらうことができた。

今,自分が採用担当だったら採用したい人物像

私が採用担当であれば,「計画力」,「実行力」,「問題点に気づくことのできる視野の広さ」,「問題への対処能力」が「ある/ポテンシャルがある」人を採用する。私は採用担当ではないが,仕事をしていて,そういう人は喉から手が出るほど欲しいと思う。それらの能力が真にすべて備わっている人がもし仮にいたならば,数千万円を積んででも欲しい。

 

上記の能力は,気付いた人もいるかもしれないが,PDCAサイクルを意識している。「計画,実行,チェック,改善」である。企業戦略には様々なものがあるが,基本的にはPDCAは,どの会社にも当てはまる普遍的な考え方だと思うし,社会人としては,常識的な考え方だと思う。

 

ところが,このPDCAを実行するのは,とても大変であり,これを実行することができるのは,実はほんの一握りの人なのである。だから,PDCAを実現できるポテンシャルがあると分かれば,その人物は喉から手が出るほど欲しいのである。

面接官は所詮は担当者

面接官は,所詮面接の「担当者」である。採用するに当たっては,直観ではなく,上司や社長,さらには自分自身を納得させる必要がある。上司等を納得させる方法は,報告である。報告をするためには,客観的な情報が必要である。

だから,面接では,面接官に,「他人を説得することができるような客観的な情報を与えてやる」のである。面接官に「気に入られように」するのではない。こちらが主導して,「情報を与えてやる」のである。そうすれば,面接官は,楽々報告書を作ることができる。どうやって上司を説得しようかと面接官に考えさせるようでは良くない。

どんな情報を与えてやるか

では,どういった情報があれば,他人を説得することができるのか。他人を説得するために作成される情報のまとまりとして,典型的なものは論文である。論文の中身は,「事実」と「主張」である。「結論となる主張」を述べ,その根拠となる「事実」を記載するのである。

これを,面接にあてはめると,面接官に次のような文章を作らせてあげられるような情報を与えてやるのである。

「この人物は採用すべきである」

「なぜならば,〇〇という事実があるからである。」

「この事実からすれば,この人物は,△△と評価することができる。」

「ところで,わが社の採用目的は△△と評価できる人物を採用することである。」

「したがって,この人物は,わが社の採用目的に沿っている。」

「だから,この人物は採用すべきである。」

「△△」

上記のような報告書を面接官がすらすらと書けるような面接ができれば,面接は大成功といってよいだろう。さて,上記のような報告書を書くに当たって,「△△」という部分を知らなければ,どんな事実を提示するか知ることはできない。「△△」というのは,その企業が欲しいと思っている人物像である。そこで,その企業が欲しいと思っている「△△」という部分が何かを知るために,企業研究は必要である。

ただ,既に述べた通り,PDCAを実践できる人は,どの会社ものどから手が出るほど欲しい。だから,基本的には,「△△」の部分には,PDCAを実践できること+α(その企業に即した調整要素)が入ると考えてよい。

「〇〇」

では,「△△」を導くためには,どんな「〇〇」を提示すべきか。言うまでもなく,自分のPDCA体験である。いかに自分が考えて実践をして結果を挙げたかを提示するのである。 以下では,卑近な例を挙げてみる。

例ー学生時代に70kgから60kgに体重を減らした。

・計画段階

 問題意識は何か(体重増加による健康リスク,自信喪失など。)

 なぜ10kg減という目標を立てたのか

 どのような計画を立てたのか(1日何時間としたか,なぜその時間を選択したのか。どのような運動をしたのか,なぜその運動を選んだのか。食事の計画は何かしたか,計画を立てる際に何を考慮したか。)

 各段階においてどのような情報を集めたのか

 なぜその情報源を使用したのか(信用性の吟味等)

・実行段階

 実際に立てた計画にどれほど忠実だったか(何パーセント達成できたのか)

 計画を実行するモチベーションを維持するために何をやったか

・チェック

 実行段階において,どのような問題点を発見したか(週末は旅行などで時間が取れない。ランニングで,ひざに痛みを感じる。食事制限でどうしても我慢できないことがある)

・改善

 発見した問題をどう乗り切ったか(週末は素直に運動をしない,その代わりに平日の運動を10%増やす。ランニングの代わりに膝に負担が少ないバイクにする。満足感を得られる食事メニューを工夫する。)

・計画の見直し,実践,チェック・・・

 

どうだろうか?体重を10kg減らしたというなんでもないこと(されど大変なこと)であっても,その人が何を考えたか,どのようにして計画を立て,それを実行し,結果へと結び付けたかがかなり具体的に浮き彫りになる。この話を聞いた人は,「この人は,困難な問題に対しても,自分で物事を考え,それを実現する粘り強さ,されど,自分の考えに固執しない柔軟さを持っている可能性を持っている」と感じるだろう。話の内容もかなり具体的であり,報告書に書けることもたくさんある。

 

上記は,飽くまで例なので,本来の面接であれば,より適切なテーマを設定するのが良いだろう。特に,企業活動はチームワークなので,個人の力だけで達成できるものではなく,チームで何かを成し遂げたことを具体的に話すことができるのが望ましい。

 

こうした成功体験は,インターネットのブログでいくらでも転がっている。彼らは,自分らが成功した軌跡を読者の興味をひくように書いている。そうしたブログを読めば,彼らが何を考え,どういう計画を立て,どう実践したかということを追体験することができるだろう。何を隠そう,このブログの記事も,そうした記事を読んで,気付いたことがあったのでまとめているのだが。 

再度5年前の自分を振り返る

もはや恥ずかしいのであまり思い出したくないが,5年前の自分は,自分の市場価値の高さの客観的なデータを示し,あとは人間性に問題がないことをそつなくアピールすれば,あとは向こうが考えて採用してくれるだろうと考えていた。学歴,試験の成績,その他のデータを示し,面接では,無難な回答を並べ,「自分はこういう分野に興味があります,なぜならば~~ということを体験したからです」くらいしか言っていなかったのである。自分が面接担当だったら,絶対に採用しない。採用する価値を見出せない。

面接は,自分という商品をアピールする場である

社会人になると,日々,改善点の発見,改善計画の立案,改善計画の実行の繰り返しである。どんなに小さい仕事でも,この作業の集合体である。幸い,面接の練習する受けるチャンスは何回もある。自分という商品をどうやったらアピールできるか,よく考えて実践してほしい。

 

自分に自信がない人,アピールポイントがないと思っている人もいるかもしれない(過去の自分もそう思っていた。)。ただ,考えてみてほしい。営業マンになったら,自分はいらないだろうなぁと思うものであっても,売らなければ話にならないのである。自分にはアピールポイントがないから,,,とふてくされているのは,社会人としては全く同情できない。だから,自分という商品を販売するという目標に向け,その実現計画を立て,実行のために準備をし,面接の練習の中で問題点を発見し,改善することが重要である。大事なのは,落ちて凹むのではなく,なぜ落ちたのかという問題点を分析して,改善計画を立て,それを実行することである。内定は,運とか相性ではない。プレゼンテーションの出来栄えの結果である。今まで内定が取れなかった人が,最終段階になっていくつも内定を得たという話は良く聞くことだが,当たり前である。プレゼンの出来栄えが上手くなってきているのだから。

 

当時の自分も,もう少しいろいろと考えていたら,今の人生も少し違った方向になったかもしれない。まぁ,それでも,今の人生は充実しているが。