へーつぁんの自由研究日記

うだつのあがらない法曹の日常

日々の経験の蓄積

先日,ジュンク堂で「裁判官,当職はそこが知りたかったのです」とかいう本を立ち読みした。少し興味があったので。内容は,裁判官と弁護士の対談みたいなところで,普段触れることができない裁判所の事情を岡口さんがコメントするという感じ。読んだ印象では,裁判所の内部について,問題ない範囲で明らかにしているなぁという感じ。特別な作為は感じず,率直なところが書いてあるという印象。

 

それはともかく,その本の中で要件事実マニュアルを執筆するのにどれくらい時間がかかったのかという中村弁護士の質問に対して,岡口さんはゼロと答えていた点が印象的だった。曰く,日々読んだりしたものをメモしたりして蓄積してきただけで,特別な執筆活動はしていないとのこと。

 

日々の事件処理で,知識を集約しないといけないなぁとずっと思っているのだが,なかなかどうしてこれが難しい。その中で,あれほどの中身のあるものをまとめるんだから,岡口さんの能力はすごいなぁ,と素直に思う。素行はともかくとして。

 

Onenoteを使っていろいろとまとめているけど,うまくまとまらない。長い期間仕事をすることになるのだから,何かしらの形を少しずつでも作っていきたい,という意気込みだけが残る。

 

あぁ,やっぱり自分はうだつが上がらない。