2021-01-01から1年間の記事一覧
民法651条1項は、委任契約の任意解除を定める。委任契約は信頼関係に基づくもので、委任関係にありたくないと思ったのであれば、損害賠償義務の問題はおいておいて、契約を解除して契約の拘束力から解放される自由を認めましょうという制度である。 ところが…
【事例】 Aは、B会社のプロジェクトリーダーであったところ、ある日、Cが運転する自動車にはねられ、3ヶ月の入院治療を要する重傷をおった。このため、B会社のプロジェクトは頓挫することになり、B会社は、見込まれていた1000万円の利益を受けることができな…
単なる備忘録。裁判官の頭の中ってどんなものなのかを知るための材料。絶版も多く、図書館で探す必要ありそう。 裁判官出身者による書籍 原田國男「裁判の非情と人情」 井上薫 著者多数 大竹たかし「裁判官の書架」 石川義夫「思い出すまま」 岡口基一 著者…
【はじめに】 債権法改正には、大きく分けて3つのカテゴリーがある。すなわち、 判例法理の明確化 通説的な理解の明確化 実質的なルール変更 である。これらのうち、前二者については、これまで民法を勉強したことがある人であれば、過去の遺産である知識を…
【はじめに】 民事訴訟と言えば、多数の傍聴人がかたずをのんで見守る中、公開の法廷に裁判官と当事者が集まって、事件について、口頭でアツい議論を進める…なんていうイメージを持っている人はさすがに多くはないかもしれない。 そこまではいかずとも、民事…